通信コストを抑えたい人向けの格安SIM

大手キャリア3社による携帯電話市場の寡占状況に風穴を開けたと言えるのが、ここ数年でユーザー数を一気に増やし2017年9月末には契約件数一千万件突破が発表された「格安SIM」です。SIMとは携帯電話本体に挿入して使う契約者識別のための小型のICカードのことであり、携帯電話で電話やネットを使用するために必要不可欠なものとなりますが、この小型のICカードを大手キャリアよりも格安料金で利用できるのが格安SIMです。

格安SIMは通信キャリアから無線通信網を借り受けて音声・データ通信サービスを提供するMVNO(仮想移動体通信事業者)が提供しているものですが、格安SIMを利用する70%近くのユーザーが月額2千円以下で利用していますし、データ通信専用のプランであれば月額千円を切るような格安プランなどもありますから、月額料金が7~8千円かかる大手キャリアと比べて通信コストが大きく抑えられるメリットがあります。

また、契約更新期間拡大など緩和はされたものの、機種変更の際には大手キャリアの2年縛りの契約に悩まされることも少なくないでしょう。



しかし、格安SIMにはそういった解約の際に違約金が発生する2年縛りがないため気軽に機種変更することが可能ですし、大手キャリアと違って料金プランの選択肢が多いのもメリットです。


その上、格安SIM業界には続々と企業が参入していることもあり、以前と比べて都市圏を中心に店舗も増えているので、MNP(電話番号を変えずに他キャリアに乗り換える)の即日開通にも対応したMVNO店舗もあってかなり便利になっています。


さらに、主要SNSのデータ通信料がカウント外となるカウントフリー機能を導入し提供しているMVNOも登場していますから、SNSのヘビーユーザーにとってはコストパフォーマンスの面で大手キャリアよりも圧倒的にお得ですし、このMVNOは高速通信で通信速度制限もかからないので快適さという点でもメリットが多いです。



格安SIMは大手キャリアより通信コストが抑えられるのはもちろんですが、端末とのセット購入やSIMカードの単体購入など端末購入の面でも選択肢が幅広く、料金プランも豊富で色々なニーズに対応しています。

そのため、通話やメール専用のメインの携帯電話とデータ専用のスマートフォンの2台併用で通信コストを抑えるといったことも可能ですし、格安スマートフォンとは思えないような大画面・高性能の格安スマートフォンも登場していますから、格安価格で普通のスマートフォンに劣らない自分にピッタリな端末を手に入れることも可能です。



ただ、格安SIMに乗り換えることによって、MNPに日数を要したり初期設定を自分でしなければならない場合がある、端末を持っていない場合は対応端末やロックがかかっていないSIMフリー端末を用意する必要がある、大手キャリアより通信速度が低下する場合がある、公衆無線LAN・キャリア決済が使えないといった注意点もあるので、こういった点には気を付けておかなければなりません。
しかし、格安SIMは通信コストを節約したい人にはメリットが多いですし、注意点を踏まえた上で契約すれば通信コスト節約において力強い味方となるものです。